高い声の出し方を伝授!低い声も高い声も同じ出し方をしていませんか?

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大人のための"カラオケ教室"

愛知県名古屋市のカラオケ教室「TAKESHI Vocal Studio」

ジャッキー吉川&ニューブルーコメッツのボーカルとしても活動するTAKESHIの歌手生活40年にも及ぶキャリアで習得した独自メソッドで、楽しみながら上達できます。

声には「低い声」「中位の声」「高い声」「さらに高い声」など、色々あります。

結論から言うと、声の出し方は全て違います!

目次

そもそも声はどうやって出てる?

声のもととなる音は声帯で作られます。声帯で作られた声は低いか高いかだけのブザーのような音です。

その音が口を通って「舌」「歯」によって言葉となり、鼻や頭や胸が振動して響きとなります。

低い声や高い声は、この声帯の使い方で変わってきます。

声帯の使い方とは?

音の高低

声帯はいわゆるギターの弦のようなものです。

ギターの弦には低い音を出す太い弦、高い音を出す細い弦、またその中間の弦とあります。

1本の弦の音の高さを変える方法は2種類あります。

①弦を引っ張ってピッチを上げる

②フレットを押さえて高い音にする

・指で押さえているところが「フレット」
・ヘッドの弦を巻くところを「ペグ」

イメージとしては、太い弦は男性の声帯、細い弦は女性の声帯です。

太い弦でも思いっきり巻けば高い音になります。もちろん限界はあります。

反対に細い弦でも緩めれば低い音になります。

地声と裏声

弦を巻いて音を高くすること、これが声帯でいう「地声」の使い方です。

声帯を引っ張って声の高低を作っています。

フレットを押さえるということは、声帯を短く使って高い声を出す「裏声」の使い方です。

声帯の一部だけを使って声の高低を作っています。

強い声と弱い声

ギターの弦を強く弾くと強くて大きな音が鳴ります。

声帯でいうと、声帯を強い息が通った状態です。

反対に弱い息だと弱い声になります。

声帯の動き

声が出ていない状態の声帯
声帯が閉じて声が出ている状態

声帯を閉じて声帯を振動させることで声が出ます。

声帯の触れる部分には粘膜があり、その内側に筋肉があります。

地声

声帯を閉じてギターの弦の理論で引っ張たり緩めたりして音の高低を出しています。
※声帯の筋肉が振動しています。

裏声

ギターのフレットを位置を高くする、すなわち弦を短く使うイメージです。

裏声は声帯の一部だけを閉じて声を出しています。
※かすかに声帯(粘膜部分)が触れて振動しています。
※声帯が触れる幅で音程を出しています。

ミックスボイス

裏声のように一部の声帯を閉じて、さらに声帯の内側の筋肉部分も振動するよう出します。
※声帯を短く使って音域を上げ、声帯の筋肉部分も使うので力強い地声に近い高音になります。

練習方法は?

発声のメカニズムはご理解いただけましたか?

声帯は色んな動きを瞬時にやって色んな声を切り替えています。

発声のメカニズムが分かったからと言ってすぐにできるわけではありません。
色んな高さの声が出るための声帯の構えができていないと思った声は出ません。

色んな高さの声を何度も繰り返し練習して体に覚え込ませるしかありません。

低い声の出し方

ギターの原理から言うと、低い音は弦を緩めればでます。

声帯を緩めて閉じて振動させれば声は出ます。

ただし低い声はボリュームが出にくいのでしっかり響かせる必要があります。

特に胸の辺りの力を抜いて良く声が響く態勢を作ることが重要です。

練習方法

低い声で「はっ」と出してください。

胸に響くように「はっ」「はっ」「はっ」「はっ」と上手く響くまで続けてください。

色んな音の高さでもやってみましょう。

喉や体の力を抜いてやることがポイント。胸が響いていればOK!

中高音の出し方

中音から高音にかけては地声でしっかりと響かせます。

声帯の筋肉部分を柔軟に使って響かせます。
声帯がしっかり閉じていないと息もれした芯のない声になってしまいます。

練習方法

息もれしてしまう人は声帯をしっかり閉じる声帯のエッジを立たせる練習が効果的です。

①エッジボイスの練習

恐怖映画のシーンで聞いたことがるあの「あ゛~~~~」

上手くできたら「あ゛~え゛~い゛~お゛~う゛」でも練習してください。

②セミの鳴き声

エッジボイスができたら次はセミの鳴き声の練習です。

「みい゛~~~~~~~~ん」

セミの鳴き声のような声

セミの鳴き声はエッジボイスの「い゛~」のイメージで真似てみてください。

③地声で中音から高音に音を上げていく

セミの鳴き声が上手くできたら今度は大きな声で声を出します。

男性は、中音(下のファの音)から高音(オクターブ上のファの音)まで。

女性は、中音(下のラの音)から高音(オクターブ上のラの音)まで。

オペラ歌手になった気分で、しっかりした息で、喉の力を抜いて良く響くたっぷりした声で練習してください。

超高音の出し方

超高音の出し方は地声とは少し違います。

いわゆる「ミックスボイス」と言われている出し方です。

地声のように声帯を全部閉じて引っ張って音を上げるのではなく、裏声のように声帯を短く使って、声帯の筋肉層まで使って響かせるやり方です。

裏声との違いは、裏声の場合は声帯の筋肉層は振動しません。

練習方法

①裏声の練習

声帯を短く使って声を出せるようにならないと超高音の声はでません。

喉の力を抜いて、声帯が軽く触れているイメージで声を出してください。

声帯を引っ張るイメージを持ってはいけません。

上手く裏声が出ない人は「あ~~う~~」と出す練習が効果的です。地声の「あ」から裏声の「う」にする練習です。

地声の「あ」から裏声の「う」

裏声が上手くでたら少しずつ音を高くしていってください。
※高い「ド」から「ドレミ」位でやってください。

「ドレミ」の音階を裏声で
②裏声から芯のある声へ

裏声からミックスボイスへ変える練習です。

裏声は軽く出す感じですが、その音程を保ったまま徐々に芯を入れていくイメージです。

「ド」の音階で裏声からミックスボイスへ

声帯を引っ張ろうとしてはいけません。
短く使った声帯に芯を持たせるイメージです。

まとめ

歌っている時は色んな高さの声を出しています。

今日の話は、出したい音の高さによって全て声の出し方が違うということです。

低い声の出し方、中高音の出し方、超高音の出し方、それぞれ正しい出し方ができると歌が楽に歌いこなせます。

何度も何度も練習をして、低音から超高音までスムーズに切り替えができるようにすれば歌が生まれ変わりますよ。

今回は声の高低の話ですが、実際には優しい声や強い声など色んな声を使い分け歌の雰囲気を作っています。

あくまでも歌の雰囲気を壊さない声で歌う事が重要です。

色んな声が瞬時に使い分けができるよう、ぜひ練習を続けてみてください。

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