大人のための"カラオケ教室"
愛知県名古屋市のカラオケ教室「TAKESHI Vocal Studio」
ジャッキー吉川&ニューブルーコメッツのボーカルとしても活動するTAKESHIの歌手生活40年にも及ぶキャリアで習得した独自メソッドで、楽しみながら上達できます。
愛知県名古屋市のカラオケ教室「TAKESHI Vocal Studio」
ジャッキー吉川&ニューブルーコメッツのボーカルとしても活動するTAKESHIの歌手生活40年にも及ぶキャリアで習得した独自メソッドで、楽しみながら上達できます。
芸能界で、特にGS界では一目置かれるジャッキーさん。
どこの現場に行っても、やはりジャッキーさんのところへ共演者の方がご挨拶に見えます。
ある時、どこかの駅で電車を降り歩いていると、遠くの方から大柄の男性が走り寄ってきました。
そしてジャッキーさんの傍に直立不動で立ち、「ご無沙汰しております。」と深々頭を下げたのです。
よく見るとあの「宇崎竜童」さんでした。
宇崎さんはその昔ブルーコメッツのバンドボーイをやっていたそうで、宇崎さんのその態度から、その当時のジャッキーさんの強面度が分かるような気がしました。
そんな皆さんに恐れられていたジャッキーさんですが、無類のいたずら好きの一面を持っていました。
今回はそんなエピソードを紹介したいと思います。
僕が歌っていた頃のブルーコメッツは北海道から沖縄まで色んなところに行っていました。
地方に行くと、何と言っても仕事終わりの打ち上げや温泉が楽しみでした。
ジャッキーさんも当時はお酒をよく飲んでいて、打ち上げではワイワイ騒いで上機嫌になることがよくありました。
地方の温泉旅館には露天風呂や大浴場があるので、大抵飲んだその勢いで「皆で風呂に行こう!」とジャッキーさんから号令が。
大分お酒も回っているので、風呂の中でも皆大はしゃぎ。
そんな中でマネージャーがシャンプーをしているところへジャッキーさんが来て、マネージャーが下を向いてシャンプーを流している上からジャッキーさんがシャンプーを追加。
マネージャーが泡を流しても流しても泡が無くならない状況に。
この無限シャンプー状態を見て大はしゃぎするジャッキーさん。
マネージャーも状況に気づき、皆で大笑いしていたことがありました。
旅館の方、周りのお客様、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
ある時長崎の島原温泉で仕事がありました。
島原というと、雲仙普賢岳を望む眉山の麓にあるとても良いところでした。
雲仙普賢岳というと、丁度僕たちが行った前後だったと思いますが、噴火で多くの方が犠牲になったことを記憶しています。
また長崎というと「カラスミ」や「ザボン」が有名で、空港などでよくお土産で売っている光景を目にしました。
この日も仕事終わりに例外もなく皆で大浴場に行きました。
この大浴場には露天風呂も付いていてとても豪華な大きなお風呂でした。
そして何と言っても、お風呂には大量の名物「ザボン」が浮かび、ザボン湯でお客様をもてなしていました。
ところが皆酔っぱらっていることもあり、ザボンがソフトボール位の大きさだったこともあり、こともあろうこのザボンを皆で投げ合って遊び始めたのです。
露天風呂の岩にぶつけたり、マネージャーにぶつけたりしているうちにザボンは粉々になり、最後にはズタボロになったザボンが温泉一面に浮かび見るも無残なものとなってしまいました。
今となっては本当に申し訳ないことをしたと反省しています。
僕たちが出た後、係りの人が粉々になったザボンを網で回収していました。
後で聞いた話ですが、ザボンを回収していた係りの人は、このホテルの会長さんだったとか。
その話を聞いて背筋が凍ったことは言うまでありません。
こういう仕事をしていると、歌っている最中に割り箸にお札を挟んで胸ポケットに挿してくるお客さまがよくいらっしゃいます。いわゆるチップ、ご祝儀ですね。
金欠のバンドマンにとってとてもありがたいご祝儀。
ご祝儀は、いただくと大抵そこのバンドマスターに一旦集められて皆に分配するというのがバンドの習わしです。
バンドによってはバンマスの独り占めといったことも聞きますが、ブルコメは均等にメンバーに分けていました。
いつもは仕事終わりにジャッキーさんからメンバーに配られるのですが、地方に行った時などは仕事が終わってからよくジャッキーさんの部屋に集まり、打ち上げをしてその席で配られることが多くありました。
打ち上げでジャッキーさんもお酒が回ってくるとジャッキーさんのいたずら心に火がついて、「ユーたち、ご祝儀貰ったけど、俺とゲームやって勝ったら俺の分もやるよ。その代わり負けたら俺が貰うよ」と言い始めるのです。
ということで仕方なくゲームをすることに。
ゲームとはお札を落として指でつかむというもので、昔からよくやられていたものでした。
しかしこのゲームはほとんどつかめる訳がなく、ジャッキーさんもそのことが分かっていてある意味冗談で提案したのです。
案の定メンバーはお札をつかむことが出来ず僕の番が。
僕は指を広げジャッキーさんがお札を離すタイミングを計っていました。
その時です。ジャッキーさんが酔っぱらっていたことや指が汗で濡れていたこともあり、ジャッキーさんがお札を離してもすぐに落下せず、少し時間があったことから僕は指でお札をつかむことが出来てしまったんです。
ジャッキーさんもメンバーも僕も驚きました。
つかめる筈のないお札がつかめてしまったのです。
ジャッキーさんも今さら冗談とは言えず、「ユーすごいな、俺のご祝儀はやるよ」と言って僕にお札をくれました。確か五千円札だったと思います。
あの時のジャッキーさん、心なしか寂しそうな、少し不機嫌そうに見えたのは気のせいだったろうか?
その後もその時のことは語り草となって、一昨年の僕のクリスマスディナーショーにゲスト出演していただいた時もジャッキーさんは述懐していました。
という訳で今回は、ジャッキーさんのいたずら好きの一面をご紹介しました。
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