何のためのボイストレーニングか?
何のためにボイストレーニングをやっているか?と聞くと、ほとんどの人は歌が上手くなりたいからと答えるでしょう。
では、歌が上手くなるとは?
カラオケで100点が取れること?でしょうか。
果たしてカラオケで100点が取れる歌が上手い歌でしょうか。
確かに正確に歌えているかの目安にはなりますが、プロはカラオケで100点を取りに行きません。
なぜならそうしない方が良い歌になり、聴いている人に感動を与えるからなのです。
では何のためにボイストレーニングをするか、それは歌の世界に入った時、こういう風に歌いたいとイメージが湧き、そのイメージを歌として実現するためなのです。
ボイストレーニングをしていないと自分が思ったイメージ通りには歌えないからです。
自己満足
一生懸命ボイストレーニングをしているのに一向に歌が上達しないと感じていませんか?
もしかすると「ボイストレーニングの罠」にはまっているかもしれません。
まず、
「今日は練習した!」

やったことに満足していませんか?
そもそもそのやり方本当に正しいですか?
動画やサイト、本の文字情報を見て正しくトレーニングができている人はほとんどいません。
なぜなら、今やっていることが正しくできているかが分からないからです。
分からないまま練習を続けても効果は出ないどころか、かえって悪い癖をつけてしまう危険性があります。
正しいボイストレーニングとは?
ざっくり言うと、イメージ通りの響き、音程、音圧が出せるようにするトレーニングです。
一言に声の響きと言っても色々あります。
色んなところを使って響かせ、使いたい声によって出し方を使い分けます。
イメージ通りの響きとは、それを自由に操れるようにすることです。
音程もただ単純に正しい音程が出せるだけではなく、歌の効果を考え微妙に高い低いといった狙った音程を、それも下から持って行くのか上から落としてくるのか様々です。
そういった事が自由にできることがイメージ通りの音程です。
音圧もいつも一定ではありません。
弱い圧、強い圧、徐々に強くなるなどいろいろです。
以上のようなことをいつもできるようにするためのトレーニングです。
ボイストレーニングのメリット
40年以上歌ってきて分かったこと
- 緩急の使い分けが重要
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力を入れるところと抜くところの重要性が分かった。
- 疲れない歌い方ができる
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人によっては違うと思いますが、僕の場合はライブの時リハーサルも含め1日に40曲以上歌います。
それでも喉はそれほど疲れません。
疲れないどころか、ライブ後半になると増々調子が出てきます。
緩急ができると長く歌っても疲れなくなるし、聴いている人も疲れない。 - 常に安定した声が出せるように日々の練習が大事
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人は2~3日練習をしないと大抵正しいやり方を忘れる。
→微妙に狂ってきても気づかない。
→気づいた頃にはとんでもない方向に向かっている。
あなたに伝えたいこと
ボイストレーニングはとても重要です。やらないよりやった方が良いですが、何より大切なのは正しくやることです。
正しい呼吸や発声が身につけば、思い通りの歌が歌えるようになります。
ボイストレーニングも重要ですが、どういう歌にしたいかといったイメージがあっての話です。イメージの湧かない人は感性を磨く努力をしてください。
結論
- ボイストレーニングは闇雲にやれば良いものではない
- 正しくやらなければ逆効果
- ポイントは呼吸→呼吸筋を鍛えていないと喉に負担がくる
- 緩急の使い分け
- 効果が出るボイストレーニングの順位
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効果が出るボイストレーニングをしたいのなら、
正誤の分かる人にチェックしてもらうしかありません。
プロの歌手でもチェックしてもらっているし、プロゴルファー、プロ野球の選手もコーチがいます。
⇒自分のことは分かっていそうで分かっていない。